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アマンプリ、平和なる丘を愛して
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アマンプリ、平和なる丘を愛して…Welcome to Amanpuri, celebrating its 20th anniversary
Text & Photo by Hiroshi Kuchiki,Kaoru Kanada

 1988年12月に誕生したアマンプリは、この12月から開業20周年を迎えている。「部屋数の少ないデラックスホテルなど存続できるはずがない」というのが当時のリゾートホテルの定説だったらしく、ホテルビジネスに精通した人ほどアマンのスタートには否定的だったという。
 そんな中、創始者であるエイドリアン・ゼッカ氏(アマンリゾート現会長)が、周囲の反対を尻目にプーケット島に創ったのが、このアマンプリだった。
 タイスタイルを堅持しつつ、全ての客室が独立したパビリオンという斬新なコンセプトは、世界のリゾートホテルシーンに革命を起したとさえ言われている。
 翌年にアマンダリ、そして3年後の92年には同じくバリ島にアマヌサ、アマンキラを矢継ぎ早に誕生させた。そして以後20年の間に、12ヶ国18のアマンを展開するに至る。まさしくスモールラグジュアリーホテルの代名詞であり、アマンプリはそんなアマンリゾートのフラッグシップとして今も君臨し続けている。

 アマンプリが最初のアマンであることは周知のことかもしれないが、でもそのアマンプリが、他のアマンと違って大型ホテルであるということはあまり知られていない。アマンプリが大型ホテル?と、お思いになる方も多いことだろう。
 ホテルのパビリオンが40室、隣にはヴィラホームと呼ばれる2ベッドルームから6ベッドルームまでのプライベートヴィラが30ユニットあり、ベッドル−ム数の合計は120室、敷地総面積120エーカー、総スタッフ数600名。と、他のアマンリゾート比べ圧倒的な規模を誇る。欧米からのゲストがとりわけ多く、ハイシーズンのレストランは賑わいすら見せる。

 では、大型のアマンプリは魅力的ではないのか?
 答えはNOだ。
 プーケット島で最も美しいとさせるソン岬そのものがアマンプリの敷地。高台に建つアマンスパや新設されたフィットネスジムに行けば、岬の左右に広がるアンダマンのダイナミックな景観を臨むことができる。
 白砂のビーチへのダイレクトアクセス。タイ料理、イタリアン、フレンチと、バラィエティに富んだレストラン施設。アマンプリで生まれたアマンスパでは、他のアマンでは堪能することができないオリジナルメニューの数々を、充実したスパ施設と共に楽しむことができる。そして極めつけは、アマンクルーズの存在。

 アマンクルーズとはアマンプリに拠点を置くクルーズ専門の独立会社で、全てのアマンリゾートの船を使ったアクティビティの管理運営を行っており、26隻の船を所有している。デイクルーズのAMAN I 号を始め、マハベートラ、シーライオン、メイド・マリアン II など、世界中のヨットファンからも絶賛されるほどの美しい船ばかり。もちろん全ての船は、ゲストの要望を受けいつでも出港できるよう準備を整えスタンバイしている。洋上でのアクティビティが、圧倒的に充実しているのもアマンプリの魅力。

 ファシリティが整っていて、安心感があるという意味ではアマンプリは他のアマンに比べると、最も“ホテルらしいホテル”と言えるかもしれない。特別なメニューを考えるより、およそ非日常的な要望が、ここで働くスタッフの中にはスタンダードとして定着している。NOと言わないサービスは、今も尚健在だった。アマンリゾートを語る象徴的なホスピタリティの一つ、全てのゲストは名前で呼ばれるというエピソードが生まれたのがこの場所。
 にも関わらず最近では、あまりのVIPの多さに、レストランなどの公共スペースでは、あえてゲストを名前で呼ぶことを控えるようになった、というのは皮肉としか言いようがない。開業以来その人気は衰えることはなく、今もってハイシーズンには最も予約の取りにくいアマンであることに間違いはない。

 2004年12月26日にプーケット島を襲った大津波から3年が経過しました。直後いつもなら多くのゲストで賑わうはずのハイシーズンのアマンプリは空虚と化しました。「あの時の経験や思いが、更にアマンプリを成長させてくれた。」と語るのはGMのフレッド氏。アマンプリは、20周年を迎えるにあたり、大掛かりな改修工事を施しました。ゲストパビリオンの一部デザイン変更に加え、日本レストラン「NAOKI」の誕生、アマンクルーズの改装、フィットネスジムの新設など。空港送迎のリムジンカーもボルボからBMW7シリーズへと刷新しました。
 新たなスタートを切ったアマンプリは、今後も世界中のゲストを魅了し続けることでしょう。何度も足を運んだアマンプリ、今回の滞在でまた新たな発見と魅力に触れられたような気がします。
※「アマンプリ」のご紹介…アマンリゾートアマンプリ
※アマンプリ特集…アマンの原点 アマンプリ
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