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新たなる伝説の誕生
アマンバーグ
Text & Photo by Hiroshi Kuchiki
またしてもアマンがインドに呼び寄せてくれた。早々縁はないであろうと思っていた国も、わずか1年で再訪することになった。
“憧れのホテルが旅先となり、素晴らしい出会いを演出してくれる。”
常々そう言ってきた自分が、またしても身をもって実感する旅となった。2005年の幕開けと同時にオープンを表明した“アマンバーグ”がその目的地。
わずか1年の間にインドにおけるアマンの様子は大きく変化した。
昨年の特集で紹介した、ジョードプルのマハラジャ宮殿“ウメイドバワンパレス”は、アマンリゾートに加わる予定だったのが急遽計画変更。テント6室だった“アマニカス”は、全10室にテントの数を増やしていた。オープンしたばかりのアマンバーグの情報は、1年前には噂すら聞くことがなかった。
“百聞は一見に如かず”とは、アマンのことを指す諺ではないかと常々感じる。とかく人に語られることが多い「アマンリゾート」だけは、実際に触れてみないと分からないもの。これも今回のインドで再認識させられることになる。
訪れたのは2005年2月中旬。アマンバーグは、完全にオープンした訳ではなく、工事自体が若干遅れていることも事前に聞かされていた。もちろん、周囲に「アマンバーグへ行ってきた」と言う人もいない。
アマンバーグは、一体どんなロケーションにあって、どんなコンセプトのリゾートなのか?。アマンバーグについて分かっていたことと言えば「ジャイプールがゲートシティで、そこから車で3時間以上かかる」という程度。
慣れた高速道路を使った移動とは異なり、インドでの車の3時間はなかなかエキサィティングである。
この先に本当にホテルがあるのか…。
アマンバーグは、この場所でなければならなかったのか…。
アマン独特のプロローグである。
そんな思いで辿り着いた最新のアマン・アマンバーグとの出会いは、衝撃的とも呼べるものとなった。
グランドオープンを迎えていない、言うなれば未完成のホテル・アマンバーグは、何故こんなにも“完全さ”を感じさせてくれるのだろう?。この魅力は一体どこからくるのだろう?…。アマンバーグ滞在中、そんなことばかり考えていたような気がする。
一方、経験済みのアマニカスにも急遽滞在することになった。
レストラン、キッチン、スパ…1年前と同じ顔ぶれのスタッフは、どこか誇らしげで頼もしく見えた。サファリテントの奇想天外なリゾートホテルも、すっかりインド最初のアマンとして世界のゲストに認知され、日々進化を遂げているようである。
アマンバーグの誕生によって、インドのアマンが完結したかどうかは定かではない。しかし今、アマンを巡るインドの旅は、きっと新たな感動・驚きと刺激を与えてくれるに違いない。
「アマンリゾートを語るには、インドに行く必要がありますね。」
アマンの創始者エイドリアン・ゼッカ氏のそんな言葉が聞こえてきそうな、2005年のスタート。
インドでこそ、アマンリゾートの真骨頂が味わえる。心底そう思えるのも、“百聞は一見に如かず”そのものの、本気のアマンに触れたからかもしれない。アマンを巡るインドの旅で、きっとアマンの実力に出会うことができることだろう。
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