美穂と巡る世界のワイン紀行
第12回
ワインのある幸せ
Text by 松澤美穂
ようやく秋の気配らしきものが感じられるようになって来ました。食卓も豊かになるこれからがボルドーの銘醸ワインを(こよなくワインを愛する人はそれだけには限りませんが)さらに美味しく味わえる季節です。
安心と信頼のブランドの力
いつも比較の対象となる2大産地ブルゴーニュと大きく違うところは多くのシャトーが小規模な家族経営ではなく、総支配人、栽培責任者、醸造責任者がいて、広報部があってというように、企業によって経営されているというところです。
長い歴史の中ではお家騒動のような内部のもめごとが起こったり、買収などによって経営者が変わったりワイン造り以外のことでの浮き沈みがあったのも当然です。 |
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しかしそんな困難な状況においても、そのブランドの名に恥じないワイン造りが行われてきました。
1855年のパリ万博で決められて以来の格付け一級はラフィット・ロートシルト、マルゴー、ラトゥール、オーブリオン、そして、1973年に例外的に一級に格上げされたムートン・ロートシルト。
5大シャトーを飲まずにボルドーは語れません。
とはいえ、なかなかお目にかかれないのも事実です。 |