オーストラリアの政府観光局、大使館、パプアニューギニアの政府機関にシーカヤックで越境する為の手立てはないか、尋ねてまわりました。ともかく、何か手がかりを探さなければ、事態は動きません。駄目なら駄目で、何が駄目なのかを知るところから始めたのです。
「オーストラリア国土の最北端に、出入国管理局の局員をヘリで呼び出し、出国の手続きをするしかない。ヘリのチャーター代、局員の出張手当などは、全額、当事者が持つこと」。
厳しい答えが、そこにありました。オーラリア側、ニューギニア側、両方で同じことをすれば、高額の出費です。アルバイトで貯めた100万円を握り締めて挑むには、あまりにも無謀です。夢ばかりが膨らんでいた自分は、一気に現実に引き戻されました。
僕は、冒険をする為に必要な交渉や手続きの術を、全く知らないのだ。他に手は無いだろうか…。
問題は、越境だけではありませんでした。遠征用のカヤックを日本からオーストラリアに送り、スタート地となるケアンズの遥か北にある街まで、運ぶ段取りをしなくてけません。頼れる人は、ほとんどいませんでした。船会社をあたり、ブリスベンまで送るのがベストとわかったものの、こちらも費用が途方も無かったのです。 |
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旅の資金を貯めなおし、仕切りなおさなければいけないのだろうか。何か方法は無いものか…。
陸の上で沈没しそうでした。海のトレーニングだけでは足りなかったことを思い知ります。時間はそれほど残されていませんでした。ともかく足掻こう。
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